AIにツッコミを入れるだけで、仕事がちょっとうまくいくようになった。
これが今日の結論だ。
在宅ワークでAIを使い始めてから気づいたことがある。
AIの文章は、たいてい整っている。
丁寧で、論理の順番もきれいで、こちらが言いたかったことをそれっぽく言い直してくれる。
でも、ときどき「真面目か!」とツッコミたくなるほど、どこか冷たくて味気ない😅
そんな時、私は最後に自分の言葉を一言足す。
「先に結論を書いて」
「相手はこの事情を知らないよ」
「ちょっと硬い。私ならそんな言い方はしない」
それだけで、AIの文章が少しずつ自分の仕事の文章になっていった。
🤖 AIの文章は、学級委員長すぎる
AIに文章をまるっと書かせると、びっくりするほど優等生な文が返ってくることがある。誤字や表現の抜けを見つけてくれる時もあるし、話の順番を整えるのも得意だ。でも、相手との関係や、その場の空気までは知らない。だから正しいのに、少しだけよそ行きの文章になる。
正しいのに、私の文章ではない
AIが書いた文章は、減点されにくい。
でも、加点されるとも限らない。
たとえば、在宅ワークについて聞くと、AIはこんなふうに言う。
「在宅ワークは運動不足になりがちなため、適度な運動を取り入れることが重要です」
正しい。
正しすぎる。
でも、朝から椅子。昼も椅子。夕方も椅子。通勤がない分、気づいたら一日ほとんど歩いていない私には、もう少し現実の匂いがほしい。
「分かってる。分かってるけど、座ってるだけで一日が終わるんよ」
その一言があるだけで、急に私の文章になる。
AIは、誰に送る文章なのか、相手とどんな関係なのか、私が普段どんな言い方をするのかまでは、最初から知っているわけではない。
だから私は、AIが出した文章をそのまま使うより、最後に「私ならどう言うか」を足すようにしている。
AIが書いた下書きを、そのまま送らない。
それだけで、仕事の文章はかなり変わる。
📄 PDFを読ませたら、社内で小さな感動が起きた
AIが役に立ったのは、文章を書く時だけではなかった。むしろ私の場合は、資料の中から必要な部分を探したり、長い内容を整理して下書きにしたりする時の方が、「これは助かる」と思う場面が多い。人間が最初から全部読むと時間がかかる仕事ほど、AIは最初の仕分け係として頼りになる。
分厚いPDFから、必要な部分だけ抜き出してもらった
ある日、分厚いPDFをくろちゃん(Claude)に読ませた。
「このPDFから必要な部分だけ抜き出して、コピペできる形にして」
数秒後には、必要な内容がまとまったテキストになって返ってきた。
社内で「え、すごい!」と小さな感動が起きた瞬間だった😊
もちろん、AIが全部を正しく読めているとは限らない。
でも、最初の仕分けや要約の下書きを作ってもらえるだけで、人間が見るべき場所がかなり絞られる。
私は、AIを「全部やってくれる人」ではなく、「先に山を低くしてくれる人」だと思うようになった。
丸投げしないために、最後は人間が見る
便利だからこそ、私はAIに任せる範囲を決めるようにしている。
- 数字・日付・固有名詞は、元の資料と照らし合わせる
- 個人情報、顧客情報、契約内容、社外秘の情報は、そのまま入力しない
- 会社のルールや利用しているAIの設定を確認する
- 送信・提出する最終版は、自分の目で確認する
AIは、もっともらしく間違えることもある。
そこを忘れると、便利だったはずの道具が急に怖くなる。
だから、資料を読む最初の力仕事はAIに頼み、最後の責任は人間が持つ。
AIは下書き。確認と判断は私。
今のところ、その距離感がいちばん気楽です。
💬 相手によって指示を変える。これがツッコミ術の本質
AIから狙い通りの文章を引き出すには、「丁寧にして」だけでは少し足りない。誰に送るのか、何をしてほしいのか、どのくらいの温度で伝えたいのかを、最初に渡しておく必要がある。AIは空気を読んでくれる同僚というより、前提を渡すほど仕事がやりやすくなる新人さんに近い。
相手の顔を思い浮かべて、最初に条件を渡す
私は、文章を頼む時に「誰に向ける文章か」を先に入れるようにしている。
| 用途 | 欲しいトーン | AIへの指示例 |
|---|---|---|
| 社内Slack | 短め・やわらかめ | 「Slack用。結論から3行で、硬すぎない感じにして」 |
| 社内メール | 丁寧・要点が分かる | 「社内メール。件名案も付けて、要点を先に。丁寧だけど回りくどくしないで」 |
| クライアントメール | 敬語・正式 | 「初めての相手へのメール。依頼内容と期限が分かるように、絵文字なしで整えて」 |
| 英語メール | 自然なビジネス英語 | 「ビジネス英語で。強すぎない依頼文にして。日本語訳も付けて」 |
「英語で書いて」だけでも、英語にはしてくれる。
でも、それだけだと、急に硬すぎたり、妙に回りくどかったりする。
誰に、何を、どの温度で。
ここを渡すだけで、AIの文章はかなり使いやすくなる。
AIの文章に、私が足しているツッコミ
AIが書いた文章が、絶対に間違っているわけではない。
ただ、時々こちらの事情を知らないまま、立派な文章だけを完成させてくる。
AIが出した下書きは、たとえばこんな感じです。
AIが書いた文章(Before)
「先日はお打ち合わせの機会をいただきありがとうございました。ご確認の程よろしくお願いいたします」
間違っていない。
でも、何を確認してほしいのか、次に何が起きるのかが少し見えにくい。
そこで私は、こんなふうに言う。
「先にお礼を言って、そのあとに確認してほしいことを出して。相手は忙しいから、最後まで読まない前提で」
ツッコミを足した文章(After)
「先日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話しした内容を下記にまとめましたので、お手数ですがご確認をお願いいたします。気になる点があれば、遠慮なくお知らせください。」
私がAIに入れるツッコミは、だいたいこのあたりです。
- 「真面目すぎる。もう少し自然にして」
- 「先に結論を書いて」
- 「相手はこの事情を知らない。説明を一行足して」
- 「私なら、この言い方はしない」
AIは言われたことを、わりと素直に直してくれる。
たまに言われたことを忘れて、また学級委員長に戻る。
その時は、またツッコむ。
🤝 AIはボケ担当、私がツッコミ担当
AIを使い始めた頃は、もっと賢く質問しなければいけないと思っていた。でも今は、完璧な指示を一回で出そうとしなくていいと思っている。AIがたたき台を出し、私が「そこは違う」「ここを短く」と言って直す。その往復ができる方が、最初から一人で完成させようとするより、私にはずっと現実的だった。
AIに任せること、私が残すこと
| AIの役割(ボケ) | 私の役割(ツッコミ) | できあがるもの |
|---|---|---|
| 正論を整えて並べる | 「分かってるけどさ」と本音を足す | 読んだ人が少し共感しやすい文章 |
| 完璧そうな下書きを作る | 自分の体験や事情を一つ混ぜる | 私にしか書けない文章 |
| 難しい言葉を説明する | 「つまり何?」と噛み砕く | 相手に伝わる文章 |
| 資料を整理して候補を出す | 数字・固有名詞・優先順位を確認する | 仕事で使える下書き |
AIに使われるんじゃなくて、うまく使う。
AIが真面目にボケてくれるからこそ、私のツッコミが役に立つ。
AIはボケ担当、私がツッコミ担当。
このくらいに考えたら、AIは急に怖くなくなった。
📚 AIへの頼み方を、もう少し整理したい人へ
AIに何を頼めばいいか分からない時は、最初から難しいことをしなくてもいいと思う。「この文章を短くして」「このPDFの要点を抜き出して」「相手に失礼のないメールにして」と、今すでに自分が困っていることを一つ渡すだけでいい。質問や指示の出し方をもう少し体系的に知りたい人向けに、参考になる本も置いておきます。

▶ 質問や指示の出し方を整理したい人へ。「ChatGPTは質問・指示が9割」はこちら

▶ 仕事だけでなく、日常の小さな困りごとにもAIを使いたい人へ。「ChatGPT 最強の仕事術」はこちら
AI活用の質問集はこちらにもまとめています。
🌱 まとめ|AIの文章に一言足すと、仕事の文章が自分のものになる
AIを使うと、仕事が全部ラクになるわけではない。確認することは残るし、AIがもっともらしく間違えることもある。それでも、白紙から考える時間や、分厚い資料の最初の仕分けに追われる時間は、少し減らせる。その空いたところに、自分の判断や、相手を思い浮かべる時間を戻せるのが、私にはいちばん大きかった。
AIが書いた文章に、自分の言葉を少し足す。
「真面目すぎる」
「もう少し短く」
「私はそんな言い方をしない」
そのツッコミがあるだけで、AIの下書きは少しずつ自分の仕事になる。
AIを使うほど、人間の言葉が必要になる。
これからも優秀な学級委員長の手を引っ張りながら、クスッと笑えるお仕事をしていきたい🤖
🐶 ジョイより一言:「ボクもお母さんにツッコまれてばかりなんだジョイ。でも嫌いじゃないんだジョイ」
それでは、また🍵



コメント