在宅ワークになってから、体重がじわじわ増えた。
外食は減った。自炊も増えた。野菜だって食べている。
「これはむしろ、痩せる生活では?」と思っていた。
なのに、増える。
当時の私は、「何を食べているから太るんだろう」と食べ物ばかり探していた。
何をやめればいいのか。何に替えればいいのか。
たぶん、食べ物の中に答えがあると思っていた。
でも後から振り返ると、私が食べていたものは、どれも特別おかしなものではなかった。
筑前煮。ナッツ。大豆系のグラノーラ。
むしろ全部、私の中では「ちゃんとしたもの」だった。
見ていなかったのは、その先だった。
在宅ワークになって、食べるまでの距離が短くなった
通勤がなくなった。
そして家には、冷蔵庫がある。数歩で行ける。
仕事机の引き出しにも、食べ物がある。
食べようと思えば、すぐ食べられる。
これが、思っていた以上に強かった。
仕事をする。少し集中が切れる。何か食べる。
また仕事をする。また何か食べる。
お菓子をずっと食べていたわけではない。
そこが、余計に分かりにくかった。
私の場合、食事の内容より、食べる機会そのものが増えていた。
「ちゃんとしたもの」なら大丈夫だと思っていた
お菓子を食べていたなら、まだ気づきやすかったと思う。
困ったのは、私が「これは大丈夫」と思っていたものの方だった。
その代表が、この3つだった。
筑前煮とかぼちゃ|おかずなので、間食だと思っていなかった
在宅ワークの作り置きに、筑前煮やかぼちゃの煮物をよく作っていた。
野菜が入っている。家で作っている。ちゃんとした和食っぽい。
この3つが揃うと、私の中ではかなり安心する。
夕食に食べる。少し残る。翌日の昼にも食べる。
「野菜だし、これも食べておこう」と、もう少し食べる。
しかも、私が作る筑前煮やかぼちゃの煮物は甘めの味付けが好きだ。
それでも当時は、お菓子を食べている感覚がない。
おかずを食べているつもりで、食べる回数が増えていた。
作り置きは便利だった。
私の場合は、便利すぎた。
ナッツ|午後3時、引き出しに手が伸びる
小腹が空いたらナッツ。
ポテトチップスよりは良さそう。
チョコレートよりは良さそう。
なんとなく体にも良さそう。
この「良さそう」という安心感で、 私はデスクの引き出しにナッツを常備していた。
午後3時。
仕事が少し落ち着く。集中が切れる。手が引き出しへ行く。
ここまでは、ほぼ自動だった。
最初は数粒のつもりだった。
でも画面を見ながら食べていると、また手が伸びる。
気づいたら袋が軽い。
というより、袋が空。
ナッツが悪かったというより、
袋ごとデスクの引き出しに入れた私と、午後3時の相性が良すぎた。
大豆系グラノーラ|「大豆」で安心して、量は見ていなかった
一時期、大豆系のグラノーラにハマっていた。
大豆。食物繊維。朝食。
朝からこのあたりの言葉が並ぶと、私はかなり安心する。
「今日はちゃんとしたものを食べている」
そう思っていた。
でも、「大豆が入っている」ことは見ていたのに、 どれくらい食べるかはあまり見ていなかった。
朝食として食べる。少し物足りない。また足す。
大豆の二文字だけ見て、量の方はだいぶ雑だった。
私が見ていなかったのは、「何回食べたか」だった
ここまで書くと、筑前煮もナッツもグラノーラも、太った原因のように見える。
でも、そういう話ではない。
今も、煮物もナッツも食べる。嫌いになったわけでもない。
当時の私は、
「自炊している」
「野菜を食べている」
「お菓子ではない」
そこまでは見ていた。
そこまでは見ていた。
でも、いつ食べたのか。何回食べたのか。どのくらい食べたのか。
そこがかなり曖昧だった。
ちゃんとしたものを食べている。だから大丈夫。
そう思って、
ちゃんとしたものを、ちょこちょこ食べていた。
家で作ったものは、なぜかカロリーゼロみたいな顔をしていた。
もちろん、そんなはずはない。
食べ物を禁止するより、食べ方を見る
当時の食べ方を並べると、こうなる。
| 食べていたもの | 当時の食べ方 | 今振り返って見直すなら |
|---|---|---|
| 筑前煮・かぼちゃ | 作り置きを何度もつまむ | 食べる分を最初に器へ出す |
| ナッツ | 袋ごとデスクの引き出しに常備 | 食べるときだけ出す |
| 大豆系グラノーラ | 量を決めずに追加する | 最初に器へ出して量を見る |
表にすると、びっくりするほど普通の話である。
でも当時の私は、食材の名前ばかり見ていて、こっちを見ていなかった。
「何を食べるか」を変える前に、どう食べているかを見る。
私の場合は、そこに見落としていたものがあった。
まとめ|自炊しているから大丈夫、ではなかった
在宅ワークで太り始めた頃、私は「何を食べているせいだろう」と考えていた。
でも、お菓子ばかり食べていたわけではない。自炊もしていた。野菜も食べていた。ナッツも選んでいた。
むしろ、自分ではちゃんとしているつもりだった。
だから気づきにくかった。
私の場合は、食べ物の名前より、 いつでも食べられることと、何回食べたかが曖昧になっていたことの方が大きかった。
在宅ワークになってから体重が増えて、食べ物をいろいろ変えているのにしっくりこない。
そんなときは、「何を食べているか」だけでなく、どこに置いて、いつ、何回食べているか。
そこも一度見てみると、私のような盲点が見つかるかもしれません。



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